ブレーメン ~中世の街並みのおとぎの国の横顔は、宇宙と科学の研究都市~

ブレーメンの紋章
スポンサーリンク

ハンブルクに次ぐ港町、ブレーメン

ドイツ北部、「自由ハンザ都市ブレーメン(=ブレーメン州)」の首都であるブレーメン。街は、北海から南ドイツに向かう交易の十字路に位置しており、昔から交易の要衝として繁栄してきました。ハンブルクに次ぐ大きな港町ですが、正確には海からは50kmほども離れているヴェーザー川の川沿いにあります。

ヴェーザー川https://commons.wikimedia.org

そのためか、「いわゆるヨーロッパの港町」とは雰囲気が若干異なるといわれます。港町つながりで、日本の横浜市とは姉妹都市になっています。

この街の港は、コーヒー豆や紅茶葉、カカオ豆などのヨーロッパ最大の輸入港となっており、ドイツに初めてコーヒー豆を運んだ港でもあります。街にはコーヒーや紅茶の専門店がたくさんあり、世界的に有名な紅茶ブランド、ロンネフェルトの生産拠点もこの街の近郊にあります。チョコレート専門店ハッチェスの本店、紅茶専門店テー・ハンデルスコンターの本店もこの街にあり、観光客にも人気です。

宇宙と科学の研究都市

中世の雰囲気が残る街並みでおとぎの国のような印象とは裏腹に、現在のこの街は、宇宙や科学の研究が盛んです。ブレーメン市は、宇宙産業の関連企業に税制優遇を行うなど、この分野の産業活性化に積極的です。

衛星メーカーだったOHBシステム社はこの税制優遇を受け、1985年に宇宙関連事業を開始しました。現在は、欧州の測位衛星ガリレオはじめ、さまざまな衛星を受注、製造しています。

1990年に市によって設置された、ブレーメン大学の応用宇宙技術・微小重力センターには、ヨーロッパ最大の無重力研究用シミュレーション施設「ブレーマー・ファルトゥルム」があり、この施設が欧州宇宙機関(ESA)や欧州各国の落下実験を一手に引き受けています。

ブレーメン大学https://commons.wikimedia.org

また、ボーイング社に次ぐ世界第2の規模で、ヨーロッパの航空宇宙企業EADSの子会社エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社の宇宙部門工場では、ロケットと衛星用の燃料タンクの製造が行われています。

国際宇宙ステーション(ISS)の欧州モジュール、コロンバスを製造したほか、ISSの欧州バックアップ管制室も保有しており(メインの管制室はミュンヘンにありますが)、船外カメラや画像モニタは現在も常時稼動しています。

科学の研究分野においては、フラウンホーファー協会の製造技術・応用材料工学研究所 と医用画像演算研究所、マックス・プランク協会の海洋微生物学研究所などがこの街にあります。

>>次ページ
契約にこだわるブレーメンの人たち

1 2 3

感想・意見をみんなと共有しよう!!

Gnolly のプロフィール写真
秋田県出身。IT企業に約20年勤務。海外旅行好きが高じ、ニューヨークへ単身留学した経験で人生観が変わる。退職後は「自分が本当にやりたかったこと」と向き合い、次なる夢を実現すべく、自身のライターとしての可能性を模索中。幅広いジャンルの記事に取り組んでいる。


関連記事

このページの先頭へ

Social Media Auto Publish Powered By : XYZScripts.com
ツールバーへスキップ