ドイツエネルギー市場への日本企業参入のチャンスはどこにある?

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「2050年までに80%に」は紛れもない大きなチャンス

 ドイツが国内の発電において再生可能エネルギーを積極的に推進し、2050年までに全発電量の80%をまかなえるようにする計画だということは、以前お伝えしているとおりだ。現状、ドイツ国内の発電量における再生可能エネルギーが占めている割合は25%程度であり、今後さらにこの割合を拡大させていくことはほとんど決定事項となっている。

 この数字から分かるとおり、ドイツにおける再生可能エネルギーの事業展開は大きなビジネスチャンスをはらむものとなっている。それは、ドイツ国内の企業にはもちろん、諸外国にとっても大きなチャンスとなることは言うまでもない。

 現在のドイツにおいて、再生可能エネルギーの市場は一体どのようになっているのだろうか。また、日本の企業に参入のチャンスはあるのだろうか。

ドイツの再生可能エネルギー市場は成熟したものである

 総発電量のおよそ3割以上を再生可能エネルギーが占めているドイツにおいて、再生可能エネルギー市場は日本におけるものとは比べ物にならないほどに成熟している。

 事実、ドイツにおける再生可能エネルギー市場の成熟度はEU圏内だけで考えてもかなり高いものとなっており、まだまだ成長過程にある日本の市場とは雲泥の差だ。

 ドイツにおける再生可能エネルギー市場は、市場内での企業の垂直統合が進んでいることによって成熟が進行している。特に発電量が大きい風力発電事業における垂直統合の波は顕著であり、今後もこの傾向は続いていくと考えられる。

 今後市場への参入を考えている日本企業は、ドイツにおけるエネルギー市場への新規参入は、いわゆるブルーオーシャンへ飛び込んでいくという部類のものでないことは頭に入れておく必要があるだろう。無軌道に参入して成果を上げられるタイプの市場でないことは明らかなのである。

>>次ページ
日系企業による市場参入のチャンスは?

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文蔵 一郎 のプロフィール写真
1989年北海道生まれ。北海学園大学法学部卒業後、官公庁に入庁し2年ほど実務を経験する。在職中に一念発起しフリーライターとして独立することを決意。退職後「元公務員ライター」として2016年から独立。大学時代から国際政治を専攻しており、幅広い見地と視野から国内外の政治経済の動向を見定められるよう奮闘している。


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