似ているようで全く違う!?意外なドイツのビジネスマナー10ヶ条

日本人とドイツ人は、勤勉な社会人気質を持ち、共通点も多くあります。外務省によると、ドイツの在留邦人の数は4万人前後で推移し、欧州で最も多いのも納得できます。とはいえ、ビジネスシーンにおいては、各国の流儀や慣習を理解するのが不可欠です。ドイツでの主なビジネスマナーについてまとめてみました。

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「ON TIME」で進まない

ドイツでは計画通りにビジネスが進みません。10分以内の遅れは普通です。イタリア、スペインなどに比べれば、はるかにいいですが。「連邦休暇法」という年間24日以上の有給休暇制度もあります。多くの企業は30日以上に設定し、たとえ仕事が残っていても長期休暇に入ります。トラブルがあり、取引先の担当者が休暇に入ってしまえば、滞ってしまいます。日本流に無責任といっても通じません。仕事には、かなり余裕を持った方が賢明です。

服装は地味なスーツが一番

ビジネスシーンでは、グレーや濃紺の定番色のスーツが無難です。米国のウォール街は成功者の証である高級スーツに身を包む金融マン、フランス・パリやイタリア・ミラノではスーツも服飾文化のひとつですので、かなり洗練されています。ドイツで華美なスーツのビジネスマンは多くありません。特に社会主義国だった旧東ドイツ圏は、旧西ドイツ圏に比べて貧困率が高いので、地味なスーツでビジネスをするのが無難です。

「Sie」と「Du」を確実に

ドイツ語の人名代名詞に「Sie」(ズィー=あなた)と「Du」(ドゥー=君)があります。ビジネスでは、相手の年齢に関わらずSieを使うのが普通です。部長、課長などの役職を敬称としてつけるのも日本と似ています。ビジネスシーンでアンゲラ・メルケルさんと話す機会がありました。通常は姓であるメルケルさんと呼びます。米国の場合、社長は「BOSS」やファーストネームで上司も同僚も呼び合うフランクさとは異なります。

トラブルは話し合いで解決

ビジネスではトラブルがつきものです。ドイツのビジネスで訴訟に発展しそうなケースは、多くありません。基本的に話し合いで解決することを優先します。ドイツの企業は通常、組織的な法務部を設けていません。相手側に訴訟をにおわせてのトラブル打開は、得策といえません。訴えを起こす側にも、問題があるとみられるからです。企業の訴訟件数は、米国の20分の1以下ともいわれています。

公私は明確に区別する

日本での何げない世間話が、ビジネスシーンでは相手に不快感を与える場合もあります。特にプライベートに関することには、細心の注意が必要です。日本でも同様ですが、ドイツでは厳格です。例えば、ヘレーネ・フィッシャーさんとの初の商談で「ウチの子どもが、オリバー・カーン(元サッカードイツ代表GK)が好きで、フィッシャーさんは?」はNGです。仕事以外のプライベートな部分になり、加えて商談で前置きは不要との見方もあるからです。

日本流の名刺交換は?になる

日本の新社会人にとって、名刺交換の作法は重要です。社内で多少の不作法があってもいいですが、名刺交換の不手際は対外的な問題になるからです。両手で差し出し、両手で受け取ります。頂いた名刺は、テーブルにポンと置かず、名刺入れの上に置きます。ドイツでは正反対ともいうべき、片手で受け取り、無造作にテーブルの上に置きます。名刺は単なる名札と一緒です。欧州で初めて名刺が誕生したのは、16世紀のドイツと言われていますが…。

接待で気をつける3つのポイント

ドイツのクライアントを接待する際に重要なポイントが3つあります。まず、上着は接待する側が先に脱がない限り、客人も脱ぎません。食事では全員の料理がそろった時点で食べ始め、必ずごちそうさま的なあいさつをします。運ばれてきた料理は、必ず口をつけることです。日本人と同様にドイツ人は律儀な性格でもあります。円滑なビジネスを進めるうえでも、接待での食事のマナーは重要になります。

ジャーマン気質の「3ナイ」を怒らナイ

日本では「ホウ・レン・ソウ」(報告・連絡・相談)が、ビジネスの基本とされています。1つのプロジェクトで中間、進ちょく率、業務の各報告、連絡、相談が実に多くあります。しかし、ドイツでは一般的に完了報告だけです。超実力主義で、キャリアを問わずに個人に裁量を任されているからです。契約しても、納期までの間に全く報告がないのは当たり前で、「報告しナイ」「連絡しナイ」「相談しナイ」を理解しましょう。

実は怒っていないということ

赴任間もない駐在員が、かなり度胆を抜かれたのが会議ではないでしょうか。ドイツでは会議等で賛否を問う決議で「賛成・承認」を表明する場合、拳で机の上をドンドン叩くケースもあります。若い世代のビジネスマンというよりは、年配の方に多く見受けられます。向かいの人がドンドンやり始め、次第にその音と響きが会議室に鳴り響いても、怖がらないでください。あなたが提案者なら、うれしいジェスチャーなのです。

タブーな話題は絶対にしないこと

宗教、政治、ルーツなどの話は、世界のどこにいてもNGワードになります。相手が切り出してきた場合は別ですが。日本は第二次世界大戦で、ドイツと同盟国の関係でした。これは周知の通りですが、ビジネスの場も含めてドイツではNGワードです。日本と違い、敗戦国としての道義的責任を感じており、ホロコースト(大量虐殺)を想像させるからです。同盟国とはいっても、この話は避けてください。

この記事へのコメント 1

  • まいける のプロフィール写真 まいける より:

    トラブルは話し合いで解決するというのは、ドイツにかぎらずヨーロッパ流ですね。だから、最初に厳しい要求をしても、最終的には話し合いで落としどころを決めるというところですね。米国ではそこが訴訟や契約になりますね。

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