「ドイツなら育児休暇は認められる」のワナ
ドイツの育児休暇取得率
先日国会議員ではじめて育児休暇を申請した男性議員が話題になっていましたね。賛否両論で、「女がやればいい」「仕事と育児は両立できる」なんて意見も目立っていました。日本ではなかなか育児休暇を認められませんよね。男性は取得せず、女性は仕事を辞める、なんてこともザラ。厳しい社会です。
昔の「男は働き、女は家を守る」という価値観が、育児休暇の理解をさまたげているのでしょう。結局、割を食うのは女です。仕事と家庭の両立はまだまだ先の話になりそうですね。
では、ドイツではどうでしょうか。統計を見てみましょう。
95%の母親が育休を取得
男性よりも多くの女性が育休を取得するのは、多くの国で同じでしょう。物理的な制約がありますからね。まず日本のデータを見てみましょう。2013年の労働調査会によれば、母親の育休取得率は76,3%、父親は2,03%となっています。2,03%ってすごいですね……。(参考:労働調査会)
次はドイツのデータです。
2007年と2013年の比較となっていますが、男性の取得率が大幅に上がっています。

増え続ける男性の育児休暇取得率
取得率の推移はこのようになっています。

女性の取得率は、常に高水準にとどまっています。男性の取得率は上昇。ヨーロッパの中でも残業が多く、労働環境がよくはないといわれているドイツですが、高水準といえるのではないでしょうか。特に、男性の取得率が高いのが目立ちますね。ドイツでは共働きが一般的なので、男性も積極的に育児に関わっているのでしょう。
育児休暇取得期間ではやはり男女に差が
育児休暇をどれくらいの期間取得しているかについては、このようになっています。

左の柱が女性、右が男性です。緑色が13‐14ヶ月、その下が10‐12ヶ月、黄色が3‐9ヶ月、オレンジが1‐2ヶ月です。
男性も育児を……! と思ったのですが、1-2ヶ月が多いようですね。やはり男性となると、長く職場を離れるのはむずかしいのでしょうか。それに対して女性は、1年弱となっています。
ドイツの子育て手当て
どの先進国でも、少子化に悩まされています。現状打開のために、多くの国はさまざまな政策を打ち出しています。日本とドイツの支援は、どのようになっているのでしょうか。

育児休暇の長さ、育児手当の度合い、在宅育児手当の有無など、大きくちがうことがわかります。
日本では給与が半分しかもらえないのに対して、ドイツでは約3分の2。また、在宅育児手当のあるなしも大きな差ですね。月額150ユーロ(1.2円計算で1万8千円ほど)といっても、子どもを持つ家庭にとって大切な資源になるはずです。
1 2
確かにうちの旦那も、ドイツでも育児休暇取る人を冷たい目で見る人は結構いると言ってたなー
それでもちゃんと権利として取得できるのがドイツ、世間体を気にして休めないのが日本。
これから子供を産み育てる可能性がある世代にとっては、育休制度を利用していざ職場に戻った時に、果たして周りの理解が本当に得られているのかという不安しかありません。本音と建て前はどこの国にもある、ということには同意ですが、こと日本の社会で、浸透していない制度を使用した際に周りからどう思われるのかという恐怖はどうしてもぬぐえません。
有給は取りやすくっても、実際には取りにくい現状があるんですね。子育て世代は、いつになっても大変みたいですね。
どの国でも子育てに関しての社会的な理解が難しいのが現状なのだなと感じました。
子育てに女性のがたくさん必要になりますが、パパでもできることがあるはずです。ドイツはパパの育児休暇が上昇していることからとても良心的であることが分かります。
大変なこと、理解がなかなか得られなこともありますが、子育てに参加してもらえたら大変さもわかり良いと思います。
日本も父親の育児休暇を認めてほしいですよね。
母親一人でずっと育児はなかなか大変です。
核家族化が進む中で、育児をする母親の孤立や精神的な負担はかなり大きくなっていると思います。子供を産めば周りの人が助けてくれる時代ではないので、時代の変化とともに制度や育休に対する考え方も変わっていくべき。
ドイツは確かに育休の環境は整ってるんやないかと思います。まぁ、職場の雰囲気とかで「今妊娠出来ない」とかあるけどねーーー