Ausbildung制度は崩壊する?ドイツ職業教育のいま
Ausbildungよりも大学を志す若者たち
フランクフルター・アルゲマイネ紙の記事内では、Ausbildungの応募者の減少の背景には、人口減少と、若者が大学進学を志す社会風潮があると述べられています。

大学の在籍者数(学士)http://de.statista.com
2008年度の冬学期から、少しずつですが確実に大学進学者が増えています。
10年前の2005年度には約198万人が大学に通っていましたが、2015年度の冬学期では、約275万人が在籍しています。
これは、たった10年で約80万人もの学生が増えていることになります。少子化にあえいでいる現代で、この増加率は目を見張るものがありますね。ちなみに80万人というと、静岡の浜松市の人口くらいです。

Aubildungの雇用契約者数と、大学入学者数の比較https://de.statista.com/
上の黄色がかった折れ線が新しくAubildungの雇用契約を結んだ人数で、下の濃い緑の折れ線が、新しく大学入学手続きをした人の数です。
2000年代半ばまではAusbildungが圧倒的に多数でしたが、その後大学進学者が増え続け、ついにAusbildungと同水準までになりました。
Ausbildungが一般的だった風潮から、大学進学が一般的、という風潮に変わりつつあるのが見て取れます。
日本でも大学進学率がどんどん上がって、工業高校や工専、専門学校が減少している傾向は同じです。ドイツのAusbildungは、年齢に制約がないようなので、今後移民の実業教育などでも活用できるように思えます。
日本の場合には、まず大学の教育内容を見直す必要がありそうです。特に新設の私学の中にはとにかく学校にある程度行っていれば卒業できるというようなところも多くあります。そんな大学に価値があるのかと疑問に思いますが、それでも高校で落ちこぼれてそれでも大卒の資格が欲しいという需要があるようです。
日本でも、特に切望する職業でもない限り。経済的事情でもない限り。とりあえず、大学って感じですが。
やはりドイツでも、学歴によって初任給の差が出るのでしょうか?
だとしたら、教養を深める意味だけでなく、やはり大卒の資格は欲しいですね。
ベルリンでは、ファッションやデザインのausbildungをやっている人を多く見かけます。ファッションやデザイン業界などのコネがものをいう場所ではausbildungでしっかりとコミュニティに繋がれることは良いかも知れません。
とりあえず大学→卒業できそうにない→Ausbildungという流れでしょうか?それとも「ドイツでは2011年に徴兵制度が廃止」(Wikipedia)が影響しているんでしょうか?日本の制度とはまったく違いますね。しかし「小学校4年生の時点で、ある程度の進路が決まります。」はいくらドイツ人でも早すぎますって。
世界的に「大卒・院卒」であることが、一定の評価を受ける時代ですからねー
日本の専門学校に近いですね。
日本も職人が多いので似たようなところが多々ありますね。
アウスヴィルディングを受ける人減ってるんですね?!今や日本からでも受ける人が増えているので増加傾向かと…みなさんもいつでも受けれますよ!