フランクフルト~ユーロの本拠地として名高い金融の街~
金融の街となった歴史的背景
中心部に立ち並ぶ高層ビルは、ほとんどが銀行や保険会社の建物です。マイン河畔に位置することと、同様に高層ビルが林立する金融の街マンハッタンをもじって「マインハッタン」との愛称で呼ばれることもあります。

フランクフルトのマインハッタンhttps://www.flickr.com
その昔、この街にはユダヤ人が多く住み、時代の権力者と癒着して金融業を営んでいました。それがこの街が金融の街として発展する最初のきっかけになったと言われています。
19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで一大金融帝国を築き、世紀の大富豪と言われたロスチャイルド家の創始者マイアー・アムシェル・ロートシルトもフランクフルト出身です。ロスチャイルド家は現在も、投資銀行業務や富裕層の資産運用を行うプライベート・バンキング業務で世界最大の財閥として知られています。
ヨーロッパ交通の要
「ライン・マイン工業地帯」の中心でもあるこの街は、地図上でも旧西ドイツ地域のほぼ中央に位置します。
フランクフルト中央駅は、ドイツ各地からの特急列車はもちろん、国際列車も含め1日平均1400本も発着するヨーロッパ最大の鉄道駅です。
また、ドイツの空の玄関フランクフルト国際空港は、旅客数がロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ド・ゴール空港に次ぐヨーロッパ第3位で、世界の国際線のハブ空港としても重要な位置づけにあります。

フランクフルト国際空港https://en.wikipedia.org
アウトバーンが市内を通り、各地と長距離バス路線で結ばれているほか、水上交通もライン川、マイン=ドナウ運河を経由して国内各地や中央ヨーロッパ南東部と結ばれています。
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