フランクフルト~ユーロの本拠地として名高い金融の街~

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美術館や博物館が充実している街

マイン川岸のシャウマインカイというプロムナードには、中世から20世紀にかけてのヨーロッパ芸術の傑作が展示されるシュテーデル美術館、ドイツ映画博物館、ドイツ情報通信博物館、ドイツ建築博物館、応用工芸博物館などが立ち並んでいて、「博物館通り」と呼ばれています。

川を挟んで向こう岸は街の中心部ともなっており、レーマー広場をはじめとした主要な観光スポットは徒歩で周れるほどコンパクトにまとまっています。1日もあれば主要観光スポットは訪れることができるので、フランクフルト空港にトランジットする際には少し街を歩いてみるのも良いかもしれません。

ゲーテハウスとゲーテ博物館、ルネッサンス様式の建築物として名高いアルテ・オペラ、街を一望できる展望台があるマインタワー、ロスチャイルド家の邸宅が改造されてユダヤ人社会の歴史と生活が分かる展示がされているユダヤ博物館とユダヤ人記念館といった、ドイツの歴史を知る上では欠かせない観光スポットが目白押しとなっています。

そのほかにも、自然環境に配慮した設備で飼育されていることで世界的に評価の高いフランクフルト動物園、恐竜ティラノザウルスが入口で出迎えるゼンケンベルク自然博物館などなど、書ききれないほどに見どころは充実しています。

ビールよりもアップルワインが人気

この地の人々は、ビールよりも「アプフェルヴァイン」をよく飲みます。このワインの盛大なお祭りも催されており、人々に愛されていることがよく分かります。青い模様の陶器の壺で出されるのが特徴。味には当たり外れがあるようなので、いくつも飲み比べてお気に入りを見つけるのがよいようです。

アプフェルヴァインhttps://en.wikipedia.org

また、このアプフェルヴァインのお供と言われるのが、「ハンドケーゼ・ミット・ムジーク」。薄くスライスした黒パンにクリームチーズを塗り、納豆と比較される強烈な匂いのチーズの酢漬けのスライスに生の玉葱のみじん切りをのせたカナッペのような料理です。

匂いのきついものや酸っぱいものも食べる日本人にはおいしいという人と、口に合わないという人の差が激しいようですが、このハンドケーゼは脂肪分が1~2%と少ない上、26~37%という高プロテインであることから、ボディビルダーやランナーの間で注目されている健康食品でもあるということです。

「グリューネゾーセ」は、この地方の春の七草、パセリ、チャービル、クレソン、ボリジ、サラダバーネット、スイバ、チャイブのハーブをサワークリームやヨーグルトとまぜたソースで、ゆで卵やゆでたジャガイモに添えて食べます。

いろんなハーブの香りが渾然一体となりさわやか!こちらも「グリューネゾーセ祭り」があるほど、この地の人々に愛されている料理です。「緑の木曜日」と呼ばれる聖金曜日(復活祭直前の金曜日)の前日に初物として食べるのが伝統ですが、年中人気の料理で、冬に入る直前まで味わえます。

グリューネゾーセhttps://commons.wikimedia.org

フランクフルトのまとめ

この街の成り立ちに関わってきた人々の歴史を知れば、ユーロの本拠地としてこの街に欧州中央銀行が建てられた理由が分かるような気がします。

日本人にはドイツの玄関として通る機会も多いフランクフルト。さまざまな魅力がつまった、たいへん興味深い街です。街の中心まで20分とかからないので、旅の途中で足を延ばして街のことを知ってみるのもいいですね。

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Gnolly のプロフィール写真
秋田県出身。IT企業に約20年勤務。海外旅行好きが高じ、ニューヨークへ単身留学した経験で人生観が変わる。退職後は「自分が本当にやりたかったこと」と向き合い、次なる夢を実現すべく、自身のライターとしての可能性を模索中。幅広いジャンルの記事に取り組んでいる。


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