ドイツで働く方法3 職人&起業編

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日本人がゲゼレを取得する方法

日本国内に複数のゲゼレの仲介業者がいて、ここで申し込むのが確実で早い。費用は職種によって研修期間が異なり、目安として以下の通りになる。

  • 製パン、製菓:200万円(30カ月)
  • 食肉加工、フローリストなど:250万円(30~40カ月)
  • 整形靴製造:270万円(42カ月)

※日本円で表記。為替変動により費用が大幅に変動する可能性もある。食費や住居費は含まず

ゲゼレの主なプログラム

  • 6カ月を目安にしたドイツ語研修
  • 受け入れ職業訓練所にて職業訓練開始
  • 訓練終了後に試験

日本のゲゼレの仲介業者

「デュアルシステム」で実技と理論を効率よく学ぶ

ゲゼレのプログラムと連動しているのが、「デュアルシステム」(二元)と呼ばれるドイツの職業訓練制度。職業訓練教育と大学教育を同等に捉えており、ゲゼレやさらに上位の職人の国家資格マイスター取得に向けて、国家として教育システムの根幹を支えている。マイスターの資格を取得すれば、独立や起業に向けてのハードルが、さらに下がることになる。

ゲゼレで製パンの職種を研修した場合。実技研修は実際のマイスターが経営する製パン店で働いて、技術力を身につける。もちろん、これと並行して、製パンの歴史、原材料、パンの原理など学ぶ理論は職業訓練校で講義を受ける形になる。これらの国家的な教育システムが、デュアルシステムと呼ばれるものだ。

ドイツでは、日本の小学5年相当で「職人」か「進学」の各コースに進路が分かれる。「職人」コースで日本の中学・高校に相当するのが、職人訓練学校になる。同じようにデュアルシステムで実技と理論を学んでいく。日本とは大きく違い、大学進学をあきらめて専門学校や就職するケースとは根本的に違う。しっかりとした方向性を見いだして、意欲を持って学べる利点がある。

デュアルシステムは、合理的な職業訓練システムで、世界中で注目されている。若い年代から明確な目的意識を持って職業訓練に励むことができる。米国、EU圏、アジア諸国からも注目され、毎年のように視察団が訪れ、自国での導入を目指しているほどだ。

まとめ

ゲゼレの国家的なシステムは、世界的に見ても成熟された技能育成制度である。日本では失業=職業訓練校というネガティブイメージになりがちだ。後継者不足に悩む日本の工場、後継者不足に陥っている職人の世界。いかにモチベーションを持続させ、高い職業倫理感を持たせる大切さをゲゼレを通じて学べば、日本の「現場」に新風を吹き込む風穴となりそうだ。

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この記事へのコメント 1

  • iudex のプロフィール写真 iudex より:

    本当に素敵なシステムやと思います。ただ、難点は働こうとした時に何でもアウスビルドゥングが必要なこと。。。スーパーのレジ、レストランのウェイター/ウェイトレスe.t.c… アウスビルドゥング無しで職探しの難しさ。半端ないです><

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