そして再びストライキ……。ルフトハンザが解決できない問題

ドイツを代表する航空会社であるルフトハンザ。顧客の満足度は高く、定時運効率も高い信頼できるエアラインだ。だがそんなルフトハンザの悩みの種は「賃金問題」である。パイロット組合のコックピット(Cockpit)はすでにルフトハンザに対し13回ものストライキをしているというから驚きだ。

そしてコックピットは、長い間ためらっていたルフトハンザのトップとの会談にようやく参加することにした。

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納得いかなければストライキ

私は二十年以上暮らしていた日本で、数えるほどしか「ストライキ」を知らない。だがドイツでは、「義務」に対する「権利」も寛容に認められており、ストライキは日常茶飯事だ。私がルフトハンザを利用した四回のうち、一回が「ドイツ国内乗り換えはストライキのため不可」、一回が「明日からストライキです」という状況だった。私は運よく予定通りの飛行機に乗ることが出来たが、こうも頻繁にストライキをされていてはたまったものではない。会社も立ち行かなくなるだろう。

ストライキとは本来諸刃の剣だ。いくら生活が苦しい、と言っても、ストライキが会社の経営に大打撃を加えてしまえば、そもそも雇用口の確保ができなくなってしまう。
以前の日本はストライキが盛んで、人々は「権利」を行使して賃金の値上げを要求していた。だが今は年功序列が崩れ、終身雇用は御伽噺。一致団結が意味を成さなくなり、今となっては労働組合という存在はあいまいになってしまっている場合が多い。

「義務」だけで成り立つ日本社会

日本は「義務」に厳しく「権利」に甘い国だ。

日本でももちろん労働者の権利としてストライキが認められている。だが積極的に自らの権利を利用する人が少ないのは、「犠牲の精神」また「同調精神」という日本に根付く美学によるものなのかもしれない。
ルフトハンザの例のように頻繁に、とはいかずとも、日本でも搾取に対しての抵抗手段があるのだから、義務を果たすだけでなく権利をしっかりと利用すべきだろう。

参考記事: Die Piloten kommen!

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雨宮 紫苑 のプロフィール写真
ドイツでジャーナリズムを学んでいます。ライターとして生計を立てるべく、目下奮闘中。ドイツ発のニュースや海外生活情報などをお届けしています。


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