慰安婦問題、ドイツではこう報じられた

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慰安婦問題、不可逆的解決。ドイツの報道

日韓関係を悪化させていた慰安婦問題を、「最終的かつ不可逆的な解決」として両国外相が合意した。韓国にとっての争点は、「安倍首相の個人的なお詫び」と「国費からの賠償金」の2点だ。今回は安倍首相が初めて公けにその責を認め、国費から10億円寄付するという内容であり、韓国は理解を示した。だが日本は「賠償金ではなく人道的理由から支払うもの」と述べた。

朴大統領はこの問題に固執しており、この同意は両国にとって大きな意味を持つ。北アジアの二つの大きな民主主義国家が50年ぶりに「通常の外交状態」に戻った記念すべき日だ。

双方の言い分を客観的に述べてはいるが、背景の説明はなし

この記事の2ページ目では、慰安婦像について触れられている。慰安婦像は韓国が、「日本は責任と罪を常に思い出すべきだ」という認識の元設置したもので、日本は撤去を求めている、という趣旨だ。だがその中では、その「責任と罪」の歴史的事実や、その正当性については触れられてはいなかった。

また、「感情的な反日世論に押され、1993年以降の韓国政府はそれに押されている」とも述べられている。だがそれが「どう感情的」で「なぜ反日なのか」などの深い点での分析は無かった。

日本の発言力の無さが招いた誤解

事実日本の首相や官房長官は、これまでに何度も「お詫び」をしてきた。だがそれは、記事の中ではなかったことになっている。更に国が他国の首相に対し個人的な謝罪を求めるというのも、国対国が基本の外交の中では不自然だ。だが韓国の声の大きさがまかり通り、「日本が韓国の要求を呑んだ」という論調になっている。

日韓関係が改善されることは喜ばしいことだが、潔さをよしとする日本文化が、マイナスに働いたことは明らかだ。お互いの歩みよりは必要だが、声を上げなければ伝わらないことも多い。これからこの同意がどう作用するかは不明だが、国の威信をかけ、国際舞台ではしっかりと発言すべきだ。

参考記事: Späte Genugtuung für die geschändeten Frauen

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雨宮 紫苑 のプロフィール写真
ドイツでジャーナリズムを学んでいます。ライターとして生計を立てるべく、目下奮闘中。ドイツ発のニュースや海外生活情報などをお届けしています。


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