ミュンヘン ~BMWをはじめとした自動車産業、ビール、芸術の都~

スポンサーリンク

交易の中心地として栄え、華やかな宮廷文化が開花した街

この街の発展は、12世紀頃に始まりました。神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世によって、開市権、貨幣鋳造権、そしてイーザル川の橋の管理権が承認された1158年6月14日は「ミュンヘン発祥の日」とされています。

ザルツブルクとアウグスブルクとを結ぶ「塩の道」が東西に走り、レーゲンスブルクとイタリアとの通商路が南北に走る、その交差点がこの街のマリエン広場にあたります。この街は交易の中心地として栄えました。12世紀後半には、ヴィッテルスバッハ家がバイエルンの支配権を握り、華やかな宮廷文化が開花しました。

この一族はその後700年以上にわたってこの街を統治しますが、14世紀前半にバイエルン公としてルートヴィヒ皇帝が即位したあたりから、街はさらに飛躍的に発展しました。14世紀後半にはヴィッテルスバッハ家の居城としてレジテンツ(宮殿)の建造がはじまります。

ルネッサンス、バロック、ロココなど異なった様式による増改築が行われ、たいへん複雑な構造をしているこの宮殿は、ゲーテ、モーツァルト、ナポレオンも訪れてその壮麗さに驚嘆したということです。17世紀から19世紀半ばまでかけては、街の西部に夏の離宮として、「妖精の城」の名にふさわしい優雅な佇まいのニンフェンブルク城も建てられました。

ニンフェンブルク城https://commons.wikimedia.org

一方、20世紀初めにはナチズムの初期の拠点ともされ、街の北西部にダッハウ強制収容所が建設されました。このこともありこの街は、第二次世界大戦には末期の2年間で66回もの爆撃を受け、大きな被害を受けました。

戦後はアメリカの統治下に置かれ、細部に至るまでほぼ昔どおりに再建されましたが、この再建にあたっては、住民投票が行われました。住民が選んだのは、近代的な街並にするのではなく戦前の美しい街並を復活させること。この結果に基づいて復興が進められました。現在、地元の人が誇るばかりでなく世界中の観光客を引きつけている、素晴らしい都市景観は、住民投票によって生まれたものだったのです。

回り切れないほどの数多くの美術館・博物館がある芸術の都

この街には、その数30とも言われる美術館・博物館があります。ヴィッテルスバッハ家が収集した15~18世紀ヨーロッパ各国の名画が一堂に会するアルテ・ピナコテーク、ノイエ・ピナコテークには19世紀から20世紀初めの作品が展示されています。さらにモダン・ピナコテークは20世紀の現代アートの総合美術館。この3館はこの街に来たら見逃せないと言われています。

また、2013年リニューアルオープンした市立レーンバッハギャラリーも、カンディンスキーのコレクションを初めとした現代美術をメインとした素晴らしい美術館です。

科学技術関連の博物館としては世界一の規模を誇るドイツ博物館は、たとえ下調べなしに訪れたとしても、その展示品の規模の大きさと充実ぶりには圧倒され感嘆してしまう、必見の観光スポットです。

ドイツ最大の仕掛け時計グロッケンシュピールで有名な新市庁舎は、19世紀後半から20世紀初めにかけて建てられたネオゴシック様式の壮麗な建物。ヨーロッパの美しい5大広場の1つとしても知られる、人気の観光スポットのマリエン広場に面して建っています。高さ85mの塔には、エレベーターで上ることができます。

ミュンヘン市庁舎http://gnolly-travelphotos.blogspot.jp

塔の中のグロッケンシュピールは、テーマは1568年のバイエルン大公の結婚を祝う内容で、聖金曜日と諸聖人の日を除く毎日、11時と12時(3月~10月は17時も)に32体の人形が踊り出します。

マリエン広場から徒歩7分のところには、ヴィッテルスバッハ家のレジテンツがあり、博物館、宝物館となっています。一族の肖像が121枚掲げられている祖先画ギャラリーはじめ、豪華な部屋や広間の数々を気軽に見学することができます。

レジテンツの隣りは、バイエルン州立歌劇場。ドイツを代表するそして世界でも5本の指に入ると言われる第一級のオペラハウスです。9月中旬~6月までがシーズンで、ほぼ毎日オペラかバレエが上演されています。7月にはオペラ・フェスティバルも開催されます。

BMW博物館とBMWヴェルトは、車好きには第一優先となるスポットでしょう。BMWの代表モデルや最新モデルの他、クラシックカーやレーシングカーがたくさん展示されています。

また、ドイツ最新鋭のサッカースタジアム、アリアンツ・アリーナは、サッカーファン必見です。ブンデスリーガのFCバイエルンミュンヘンのホームスタジアムでもあります。スタジアムの中はガイドツアーがあり見学もできます。

>>次ページ
オクトーバーフェストで有名なビールの都

1 2 3

この記事へのコメント 2

  • Zenn のプロフィール写真 Zenn より:

    「ミュンヘンのオクトーバーフェスト」もうすぐですね。行ってみたいですね(行けないけど)。BMW博物館や美術館がたくさんあって、観光で行くならここですかね。(筆者のGnollyさんは偶然、同郷ですね。)

    1
  • iudex のプロフィール写真 iudex より:

    ミュンヘンは日本で言うとこの大阪って感じです。ミュンヘンの歴史と文化に誇りがあって、独特のプライドがあってw 記事に出てた見どころは全部網羅してますが、それでもまだまだ足りないですね。また行きたい!!!

    0

感想・意見をみんなと共有しよう!!

Gnolly のプロフィール写真
秋田県出身。IT企業に約20年勤務。海外旅行好きが高じ、ニューヨークへ単身留学した経験で人生観が変わる。退職後は「自分が本当にやりたかったこと」と向き合い、次なる夢を実現すべく、自身のライターとしての可能性を模索中。幅広いジャンルの記事に取り組んでいる。


関連記事

このページの先頭へ

Social Media Auto Publish Powered By : XYZScripts.com
ツールバーへスキップ