ドイツの政治教育が本気すぎて日本に絶望する

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世界から遅れる日本の政治教育

みなさんは、学校でどのような政治教育を受けましたか? わたしは社会科で国会の仕組みや天皇の仕事などを学びました。が、それだけです。

いまなにが起こっていて、そのために国はなにが必要で、どの政党がどういう目的で運営されているか、など詳しいことは学びませんでした。政治の仕組みは学んでも、いま日本で起きている政治の動きなどは学ばない。それがわたしが受けた政治教育です。みなさんが受けた政治教育も、似たようなものではないでしょうか。

日本は相対的に政治に無関心だ、と言われますが、「政治に興味を持たせる」ことへの努力がないのです。無関心で当然です。

政治教育の原則

教師は政治的圧力をかけてはいけない、ということは多くの人が知っていると思います。教育法第8条の2つ目の項目では、「民主政治上の各種制度の知識、現実の政治の理解力と公正な批判力、政治道徳や政治的信念」を政治的教養として学ぶべきだと定められています。(※参考:文部科学省 教育基本法資料室へようこそ!)

知識の方は公民や現代社会で学んだと思いますが、公正な批判力や政治的信念に関しては、「うーん?」というところです。

では、ドイツはどのような方針で政治教育を行っているのでしょうか。ドイツは政治教育の先進国として、「3つの原則」を定めています。

この原則を見てもわかるように、日本が知識や理解力を優先しているのに対し、ドイツでは生徒同士の論争を認め、現実的な政治参加能力を培うことを大切にしています。

「論争があるものとして扱う」というのは日本にない視点で、「自分が政治に関してどう思うか」を発言する機会を与え、政治を身近なものに感じさせる教育です。

日本では政治的、宗教、ジェンダーなどのデリケートなテーマでは、知識だけ与えて、生徒の考えは重視しない授業が多いですよね。それでは本当の理解はできないでしょう。

>>次ページ
政治教育の目的とは何なのか?

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この記事へのコメント 4

  • Samurai Tiger のプロフィール写真 Samurai Tiger より:

    日本の政治教育、、、遅れているというか、ほぼやってないに等しい。
    経済もある程度安定してて、ほぼ単一民族で構成されてて、島国で他国から難民が流れてくるようなこともないから、みんな平和ボケしてて政治に無関心でいられるのだと思う。

    年に100万人も難民がやってきて、生活環境がガラッと変わるドイツじゃそうも行かない。政治に関心を持たせるには、国民が政治に必要性を感じる段階まで来ないと難しい。

    政治教育なんて、日本ではまだまだ先の話だろう。政治の本質からズレた政治家叩きや、芸能人のゴシップのほうがよっぽど重要。

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  • まいける のプロフィール写真 まいける より:

    ドイツは、過去に国民の政治的無関心がナチスを生んだとの反省が、こういった政治教育に反映しているのでしょう。日本では、日本を戦争に向かわせた人々がなんとなく生き延びていて、徹底した評価や反省をしないで来ています。その結果なんとなく戦争に向かった日本を肯定するような雰囲気を醸成仕様としています。とても危険なにおいがするし、そういった事がアジア諸国から警戒される要因になっています。このごまかし体質から脱却しないといつかまた日本は戦争の引き金を引いてしまうのではないかとおそれます。

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  • あい。 のプロフィール写真 あい。 より:

    日本は、やはり水と平和が無料で当然、と思っている国なのです。
    おっとりしているのと、ボケているのとは違います。
    もちろん、不必要に危機感を煽る必要は、ないですが。
    でも、これから若者の投票権が、数字を左右出来るように、なったことで。
    日本の政治教育が、よい方向に向かうことを願います。

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  • Zenn のプロフィール写真 Zenn より:

    「ジュニア選挙」いいですね。日本でも18歳からの選挙権になったのだから、その前の練習としてやればいいですね。未来を担うのは彼らなんですから。もしその結果が報道されるようになると面白いことになるような気がします。

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雨宮 紫苑 のプロフィール写真
ドイツでジャーナリズムを学んでいます。ライターとして生計を立てるべく、目下奮闘中。ドイツ発のニュースや海外生活情報などをお届けしています。


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