ドイツでもテロは起こるか?フランスとの移民の”質”の違いによるテロリスクとの相関性
この動きが更なるテロに繋がるのか?
これらの状況からフランスと同じように多くの移民・難民を受入れているドイツでも、テロへの不安が高まっている。まずは、欧州で1980年以降に起きた大規模な事件(テロ)をまとめてみよう。
21世紀に入ってから欧州で起きた事件は、ノルウェーの事件を除くと全てイスラム過激派によるものである。まさに欧州ではイスラム過激派との戦いが展開されているといえる。しかしながら、ドイツでは大規模な事件(テロ)は起きていない。
移民大国である、ドイツとフランス
なぜドイツでは大規模テロが起きていないのだろうか?今まで起きなかっただけで、これからは起きるのだろうか?フランスとドイツの違いを見てみよう。
フランスもドイツも、「移民大国」だ。フランスは2013年調査によると、人口の約8.8%に当たる約580万人の移民が暮らしている。ドイツは2012年国勢調査によると、人口の9%が移民で730万人にもなる。
両国共に多くの移民を受け入れているが、移民の人種構成は大きく異なる。ドイツの移民の多くは東ヨーロッパやトルコを含む南ヨーロッパからであり、中東やアフリカからの移民はとても少ない。だがフランスは、アフリカ系が大半を占めている。なぜ両国の移民の人種構成は大きく異なるのだろうか?
ドイツの難民受け入れ施策も、極めて政治的・経済的な利益が根底にあった。難民受け入れといえば聞こえはいいが、所詮各国の都合のよい受け入れ方しかしないのでしょう。政治家にも国民を守り、経済を繁栄させるという使命があるので仕方ないことかもしれません。
日本から見るとヨーロッパへの難民はみな同じように見える。日本での報道もとくに難民を区別しないものが多い。
歴史的な観点から理解していかないと、フランスとドイツでの難民の違いはわからない、ということが分かってとても参考になった。ということは、いままさに歴史に遭遇しているということかもしれない。
難民自体を受け入れるのが、危険なのではなく。どの国の、どんな層の難民が危険かということですか。
難民ではなく、自国民でも言えるかも。国家を維持してくれる、善良な生産性の高い国民は増えて欲しいけど。
悪逆で生産性の低い、犯罪者予備軍は増やしたいとは思いませんから。
それが、難民だったら。尚更、顕著に思ってしまうのかも。
シリアの二極化を読んでみると、貧困な人は難民にもなれない。富裕層だけが逃れられる。それも難民として。
シリア人は非常につらい選択です。軍事勢力における治安の悪化もあり、国を逃れたいとしてもそれすら許されないこともある。シリアの人々の心穏やかな日が早く訪れますように祈るばかりです。
ドイツが難民を受け入れるのは、難民の方が安い賃金で働いてくれるし、ドイツ人が嫌がる仕事でも難民たちはしてくれる。
でも、フランスとドイツについての差は、やはり第二次世界大戦前後までにおける植民地である。
フランスは、イギリスと並んで世界中を特に西アフリカを植民地にしていたし、インドシナでも独立運動について認めず、執拗に
独立をさせないように戦争をしてきた。一方、ドイツは、第一次世界大戦において敗戦国となり植民地を全部手放し、植民地
していた国や地域にそれほど影響を与えているというわけでもない。
今の、シリア問題も第一次世界大戦におけるオスマントルコの領土分割支配から招いた結果なのだから責任は、基本的に
フランスとイギリスにある。
多くのドイツ人は第二次大戦の反省と戦後の教育から本当に難民を助けたいと考えています。ただ、他者への理解と正しい行動を推し進めることの難しさに直面しているのだと思います。この先どう進めばいいのか、ドイツ人自身の模索が始まっているところでしょう。今後が気になります。