シーメンスの歴史総まとめ!日本との意外なつながりとは?

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160年以上の歴史!創業からの現在に至るまで

シーメンスはドイツのバイエルン州ミュンヘンの本社を置く多国籍企業で、1847年12月12日にもともとベルリンで創業されたシーメンス・ウント・ハルスケという電信機製造会社がルーツとされています。いずれもヴェルナー・フォン・シーメンスが創業者であり、この名前から社名が付けられました。

世界で最初に電車を製造したメーカーとしても知られ、1881年に営業開始しました。現在では多国籍企業に発展して、もともと展開していた電信や電車、電子機器のメーカーだけでなく、電力や医療、防衛、家電製品、IT、生産設備といった幅広い分野で事業展開しているコングロマリットに成長しました。

日本とのかかわり

シーメンスは日本とは歴史上古くからかかわりがありました。1861年にはドイツから派遣された外交使節が将軍家に電信機を献上し、創業から20年足らずでシーメンスの製品が日本に持ち込まれています。1887年には東京事務所が開設されていて、広く日本でも製品が流通するようになります。

足尾銅山への電力輸送設備装置や九州鉄道におけるモールス電信機の据え付け、京都水利事務所をはじめとした発電機の供給、江ノ島電鉄への電車設備一式の供給といった事業を19世紀の時点ですでに行われました。発電供給は八幡製鉄所や小野田セメント、伊勢電気鉄道、のちの日本窒素肥料といった大手企業に実施されています。

また戦前は軍需関係のビジネスも手掛けていました。レントゲン装置や各種無線電信機、陸軍の口径60cm探照灯、無線電信局の建築などです。ちなみに無線電信局の納入に関しては、のちに政界を大きく揺るがす大事件となるシーメンス事件のきっかけとなる重要な事業でした。

太平洋戦争敗戦後

1945年の太平洋戦争における敗戦後、日本のシーメンスは連合軍により一切の資産が凍結されてしまいます。商取引に関しても停止で、身動きの取れない状態になりました。

そんな中1946年にかつての日本シーメンス電気の幹部によって設立された太平洋行を母体にして、1965年にシーメンス日本という有限会社を設立しました。1970年には日本シーメンスという株式会社になり、富士電機製造からシーメンス製の医療機器事業の譲渡を受けます。日本法人が手掛けた新しい事業もありました。医療搬送機器事業は、日本法人が先手を打って手がけています。

この事業ですが、2006年7月に神鋼電機に譲渡されています。その後神鋼電機がすでに持っていた独自の病院搬送システム事業と医療搬送機器事業を統合しました。これが現在のS&Sエンジニアリングで、会社は異なるものの現代でも継承されています。

世界中で事業を展開する多国籍企業の強み

シーメンスはドイツのミュンヘンの本社を置いていますが、今では世界中のその拠点が展開されているほどです。実に世界190か国以上で事業を展開していて、世界中のシーメンスの関連企業で勤務する従業員は実に36万人を超えるといわれています。

2011年度の売上高は約735億ユーロと言われ、日本円にするとグループ全体で実に8兆円程度の規模になります。最も多くの割合を占めているのが、ドイツを除いたヨーロッパです。約220億ユーロで、全体の32%程度を占めています。続いて多いのがアメリカで、190億ユーロの売上高、全体でみると27%を占めます。

本社のあるドイツですが、やはり主要な事業拠点であることは間違いないようです。120億ユーロを超える売り上げがあり、1国だけでも世界中の17%の売り上げに貢献しています。アジア太平洋は100億ユーロで15%、アフリカ、中東、CISでも60億ユーロ強・9%の売上高を記録しています。

世界初の電車を製造したシーメンスは、今でも世界レベルの高い競争力を有しています。鉄道の世界ではボンバルディアとアルストムとともにビッグスリーと言われるほど、世界的なシェアを有していることで知られています。

現在でも世界中の鉄道車両製造の2割強のシェアを有しています。シーメンスは多様な分野で事業展開していますが、その中でも特に製造業に重きを置いた経営戦略をとっていることがわかります。

たとえばヘルスケア部門では、産業用オートメーション技術や医療用画像診断機器、日本でも有名な補聴器は大きなシェアを有しています。

M&Aによる事業拡大を進めています。医療機器だけでなくインフラ部門の両方で、アメリカのゼネラル・エレクトリックと世界シェアナンバーワンの座を熾烈に争っています。シーメンスは事業の取捨選択を常に行う姿勢を見せています。世界のシェアでトップの座を争えるだけの事業だけをピックアップして、そこに全精力を集中するスタイルをとります。

その姿勢が如実に出ているのが、エネルギー部門です。2012年度においてエネルギー部門は、シーメンスの部門別売上の中でも最大規模でした。しかし事業からの撤退を発表しています。今は売上高が良くても、今後じり貧になる恐れが高いと判断したためです。

この前年に起きた日本の東日本大震災における福島原発の事故、ドイツで脱原発宣言したことが背景にあります。太陽光発電に関してもマーケットの成長が頭打ちになっていること、各メーカーが新規参入することで価格競争が激化し、大きな利益をあげるのが困難になっていることも踏まえ、リストラを早々に決めてしまいました。

先ほども紹介したように、シーメンスの主要な拠点はヨーロッパでした。しかし中国の経済成長が著しいため、アジア市場にも目を向けていくことが予想されています。アジア市場はゼネラル・エレクトリックも事業を手広く展開しています。

その他にも日立や東芝、パナソニックのような日本のメーカーも敵に回さないといけなくなり、今後厳しい競争が待ち構えているのではないかと見込まれています。

この記事へのコメント 1

  • Zenn のプロフィール写真 Zenn より:

    江戸時代から日本とつながりがあるとは驚きです。経営スタイルが「世界のシェアでトップの座を争える事業だけ」というのは分かりやすいですね。原発はやめて、次世代の水素エネルギーということですね。

    1

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