ドイツの失業率は過去20年で一番低い水準に

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2015年の失業率は、東西ドイツ統合レベルまで下がった

2015年のドイツの失業率は6.5パーセントで、275万人が失業中と発表された。それは東西ドイツが統合された直後の1992年の297万人とほぼ同じ水準だ。また、1991年は7.3パーセントだった。就職準備や資格取得を目指している、または長期療養中などの「不完全雇用状態」の人数も減っている。それは失業率の低下よりも大きな変化だった。

2014年と比較し、2015年は失業者は約10万人、不完全雇用状態の人は約17万人減少した。理由は長期失業者を採用すると、企業に補助金が出ること。また、早期退職や高齢になり時短労働を選ぶ人が減ったことが背景にある。

ドイツは好調、でも他の国は未だに苦境

ドイツの経済は相変わらず成長を続けており、見通しも暗くはない。だが他のヨーロッパ諸国は、ドイツのように先行きがいいとはいえない。

ユーロ圏失業率REUTERS

ユーロ圏の平均失業率は10パーセントを越えており、財政危機に陥ったギリシャやスペインでは、未だに高い失業率にあえいでいる。「運命共同体」であるEUの中においては、ドイツだけが成長し続けることは難しい。

一蓮托生のヨーロッパ、ドイツの成長は続くのか

現在のヨーロッパは、難民危機に襲われている。多くの移民が流入し、パリのテロを受け、ヨーロッパは危うい均衡をなんとか保っているという体だ。ハンガリーやスロベニアなどの小国は難民受け入れが困難で、ヨーロッパ大陸の足がかりにされるギリシャやイタリアも疲れを見せ始めている。フランスはテロの標的にされたため、「無傷」といえるのはドイツのみ。

順調に失業率を下げているドイツだが、このままドイツの一人勝ちでは、他のヨーロッパ諸国は納得しないだろう。2016年になり、また新たな問題を突きつけられているヨーロッパ。ドイツがこのまま成長を続けられるかは、他国が成長できるかどうかにかかっている。

参考記事: Süddeutsche Zeitung

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雨宮 紫苑 のプロフィール写真
ドイツでジャーナリズムを学んでいます。ライターとして生計を立てるべく、目下奮闘中。ドイツ発のニュースや海外生活情報などをお届けしています。


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