コンテナ輸送にハイパーループ、ハンブルク港でプロジェクト

ハンブルク港運営会社HHLAと高速輸送システム「ハイパーループ」の開発を手がける米HTTは5日、コンテナ輸送へのハイパーループ投入実現に向けて協働すると発表した。同輸送システムをコンテナ用に開発するのは世界初。コンテナ処理速度を高めることで港湾の取り扱い能力を向上させる考えだ。将来的には後背地にもハイパーループ輸送網広げ、道路・鉄道とともに陸上輸送の一角を占めるようにすることも目指す。

まずは合弁会社を設立して港湾向けのシステムを開発し、世界の港湾に売り込んでいく。同システムを開発するために、700万ユーロを投じてハンブルク港にパイロット施設を建設する。高度道路交通システム(ITS)の研究成果発表やその実現を目指すITS世界会議が同市で開催される2021年までに完成させる予定だ。

同パイロット施設は全長100メートルで、係留施設と引き渡し施設間を結ぶチューブとコンテナ用のカプセルで構成される。設置場所はアルテンヴェルダー埠頭となる見通し。

HTTのダーク・アルボーン最高経営責任者(CEO)は、建設費用が1キロメートル当たり2,000万ユーロに上ると指摘したうえで、ハイパーループ物流網をドイツ全土に敷設すれば、1時間以内に貨物を輸送することが可能になると明言した。ただ、HHLAとの合弁会社ではそこまで手を広げず、港湾向けシステムの開発と販売に事業を絞り込む。

ハイパーループは真空近くまで減圧したチューブ内で磁気を推進力に旅客・貨物カプセルを運行するシステム。米テスラ・モーターズの社長として知られるイーロン・マスク氏の発案で現在、複数の企業が事業化に取り組んでいる。空気抵抗が少ないことからカプセルを動かすためのエネルギーが小さくて済み、最高時速1,200キロメートルで走行が可能という。

欧州では仏トゥールーズのテスト区間で来年、旅客輸送向けハイパーループの有人走行テストが行われる。

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