リトアニア大統領選、26日決選投票に

12日に実施されたリトアニア大統領選挙の第1回投票は、中道右派の祖国連合=キ
リスト教民主党(TS-LKD)が推薦するイングリダ・シモニーテ元財務相(44)と、
無所属の経済専門家ギターナス・ナウセーダ候補(54)が上位2位を占め、26日の
決選投票に挑むこととなった。今回の選挙で争点となった貧困と貧富の差について
は両候補とも対策を公約しているが、党派の枠に縛られない無所属のナウセーダ候
補の方が有利とみられている。投票率は56.5%だった。
第1回投票の得票率はシモニーテ氏が31.2%、ナウセーダ氏が30.1%だった。3位に
はサウリュス・スクヴェルネリス首相(19.7%)がつけた。同首相は12日、決選投
票に残れなかったことが「自分に対する国民の政治的評価を示している」として辞
任を表明。7月12日に退任することが決まった。
リトアニアは欧州連合(EU)加盟国の中でブルガリアに次いで貧富の差が大きい。
ナウセーダ氏は選挙戦で「政治に見捨てられたと考える国民の声に耳を傾け」、社
会保障制度を強化すると公約した。一方、シモニーテ候補は「大都市だけでなく、
地方の市町村にも目を向ける」と訴えた。
ヴィリニュス大学のラモナイテ教授(政治学)は、「ナウセーダ氏は政党からの推
薦を断り、すべての人の候補として出馬した。政治的立場も全体的に穏健で、当選
の可能性が高い」と解説する。ただ、裏返せば確固とした支持基盤がないというこ
とでもあり、支持をどれだけ得票につなげられるかが焦点となるという。
一方、シモニーテ氏はソーシャルメディアを駆使し、親欧の若年層や経済的自由主
義の信奉者から支持を集めている。ただ、若者の投票率は比較的低く、支持者をど
れだけ投票に動員できるかがカギとなりそうだ。
リトアニアの大統領は任期5年。主に儀礼的役割を果たすが、外交・防衛政策で権
限を持つ。グリバウスカイテ現大統領は2期を務め、国民の大きな人気を誇るが、
同国では3選が禁じられているために立候補できなかった。
ただ、シモニーテ、ナウセーダ両候補とも新欧米・反ロシアの立場でグリバウスカ
イテ大統領と一致しており、選挙が外交に与える影響は小さいと予想される。

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