電池スタートアップのノースボルトにVWが20%出資へ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は12日、スウェーデンの電池スタートアップ企業ノースボルトとの協業に約9億ユーロを投資すると発表した。今後本格化する電動車の投入に必要な電池セルを確保する狙い。投資資金を両社の合弁会社と、ノースボルト株およそ20%の取得に振り向ける。独禁当局の承認などを経て、同計画を実施する。

折半出資の合弁会社を年内に設立する。これまでアジア企業に全面依存してきたリチウムイオン電池セルを欧州勢で生産することが狙い。早ければ来年中にも独北部のザルツギターで年産能力16ギガワット時(GWh)の工場建設を開始し、23年末から24年初頭にかけてVW向けの生産に乗り出す予定だ。

工場の建設は経済的な枠組み条件が整うことを前提としている。背景には、電池の製造で大量に使用する電力の価格がドイツは高いという事情があり、同社は電力料金に上乗せされている再生エネ助成補助金の免除などを要求していく。

VWは電動車の生産台数を今後、急速に増やしていき、25年までに年300万台へと引き上げることを目指している。これを実現するためには欧州で150GWh以上、アジアでも同程度の電池セルを確保する必要があり、VWはすでにLG化学、SKI、CATL、サムスンの中韓4社を欧州におけるセルの戦略サプライヤーに選定した。これに加えてノースボルトとの合弁で生産を行うことで、中韓4社への依存度を引き下げる。

ノースボルトは2016年の設立。シーメンスやABB、バッテンフォールなどVW以外の欧州企業とも協業している。スウェーデン北東部のシェルレフテオーに現在、欧州最大規模のリチウムイオン電池セル工場を建設している。

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